下に敷いているグルグル地の布は私のエプロンだ)


村上春樹さん著「1Q84」を読みました。
ここでは、これから読まれる方のことを考慮して
この本の内容については書きませんからご安心を

私が村上春樹さんの小説に初めて出会ったのは
1980年代後半のころでした。
まずデビュー作「風の歌を聴け」にハマり、
「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」と
初期3部作に魅了されました。

当時、私の周りでは
「村上龍派」か「村上春樹派」に
分かれる傾向がありました。
「春樹」を好む人は「龍」を好まず、
「龍」を読む人は「春樹」「を読まず、
といった具合に。

大学のキャンパスの壁や柱にも
「村上春樹を語る!」とか
「村上龍を読んだか!?といった
セミナーや集会告知の張り紙が多く、
それはとてもホットな話題でした。

私が村上春樹さんを好んだのは、
「風の歌を聴け」に出てくる主人公やストーリーが
自分の境遇によく似ていたからです。

・・・ 大学進学のために神戸(正確には芦屋)から東京へ出て、
夏休みに地元へ帰る。
そこで一夏中、友達とビールを飲んで過ごし、
女の子と恋愛をする。
夏が終わり、そしてまた東京へ戻る ・・・

このストーリーは、私の実生活にとてもよく似ていました。
そこに、気の利いた会話や比喩がちりばめられ
きらきら輝いて、しかし切ない、
そういう物語に自分自身を重ね合わせていました。
そのようにして私は村上春樹派になったわけです

村上春樹さんが先日、
「エルサレム賞」を受賞されました。
イスラエルに出向いて授賞式に参加され、
パレスチナ自治区ガザへの
攻撃を批判するスピーチをされたこと、
とても感動しています

テレビではそのスピーチの
ごく一部しか報道されていませんが、
ネットでは原文のまま掲載されているサイトもあります。
ぜひ読んでみてください。
これは龍派だろうが春樹派だろうが
読む価値があると思います。