今年はプチトマトに短冊を
      下から見上げた角度の写真)


クリスマスイブもバレンタインデーも結構だが、
個人的には七夕が一番好きだ。
切なくてロマンティックだ。
私は基本的に冬よりも夏を好むから
余計にそう思うのかもしれない。

七夕の織姫と彦星の伝説は
舞台が夜空で
主人公が目に見える実際の星だから
単純でわかりやすい。
そして、バレンタインデーほど
即物的でないところも良い

今日も空は曇っているが
毎年ほとんど晴れないところも趣深い。
雲の上の星々を想像するのだ。

そしてこの
�@織姫と彦星との間の悲運の距離感
�A下界と天界との間の憧憬の距離感
の二重構造のおかげで切なさが増すのだ。

七夕の夜に、
自身の成就されなかった恋愛に思いを馳せながら
雨の音を聴くなんてのも悪くない。
死んでしまった恋愛の供養としてだ。


ところで私は今年の短冊に
健康のことをお願い事として書いたので
ロマンティックにはほど遠いというのが現実だ(笑)


 おまけ 

夜の帳にささめき尽きし星の今を下界の人の鬢のほつれよ

与謝野晶子『みだれ髪』